2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ベイビー、逃げるんだ!(チャボの名前でチャボを呼んで)

エマを風呂に入れていると周りがひらけた。気づけば湿地帯にいたが、全裸だったおかげでムシムシしなかった。そこで三ツ矢サイダーを一気飲みすると現実に帰ってこれたが、エマは消えていた。「探しに行くついでに」うどんを食いに行くと、なんとそこでエマ…

帰ってきたエマ

ンンンンンンン ンン俺の手は愛のジュースでパリパリになり、チケットのモギリをクビになった。「俺をクビにしたやつは」ヒナドリとともに消し飛ばしてやったよ。そんなこと気にもしないやつら、俺の事を知りもしないやつらを混ぜて。「オンダーチェ・フルー…

大東洋とエクリプス(ベイビー)

サンセット通りを歩く前に教祖と話していた俺は、いかにも自己啓発家的な風貌で相槌をうっていた。「マルチュク青春通りだったかも」チェリーパイが売っているカフェで女を見つけたが、爆弾を抱えている。会うたびに服装が派手になる。というよりかは周期的…

背中まで45分の曳航

水着の味を確かめていたら、午後という午後が曳航していた。まるで三島由紀夫にでもなった気分だなとしみじみしていると急に裂けてくる気持ち。俺は俺ではなかった的な話はもうやめにしようよ。誰も得をしない。ネガティヴキャンペーンでいいねを稼ぎビック…

さらば、我が愛する枠組

見よう見まねで京劇を踊り、声を出しながら、これはどっちかっていうとコンテンポラリーダンスなのかと思いはじめ、京劇の声はそのままに鏡の前で10分ほど踊っていると、体幹が良くなっている気がしてきた。長友のヨガ友よりも、素潜り旬のオヨガリ旬の方が…

あの夏のしんきろう宣伝文『バグースに寄せた波はテキストのみちひき』

あの夏(白浜で行われたイベント「バグース」にしんきろう一座で出店した。今年もあるみたい)のしんきろう宣伝文が下書きから消されずに出てきたので、ここで公開してから爆破する。ちなみにこの『しんきろう』というのは素潜り旬が詩や小説を載せてもらって…

魚の骨を舐めて唾をかけろ

ドス・サントスのドリブルよりも、ドス・サントスの音楽に心を奪われたのは、水の声が聞こえたかもしれない。右耳から滴り落ちた雫が話したのか、それともマスインして来たのかはわからないが、ラテンよりもユーロのサインを温床で表して、光に音をつければ…

ブエノスアイレス事件

フランス製のガラスの灰皿を放り投げると、亜麻色の粉が飛び散った。俺たちが尊敬するラテンアメリカの作家たちが『ブエノスアイレス事件』を敬遠するのは、あれがアジアの作家により視覚的な美しさまで手に入れたからかもしれない。母親が気付いた時には俺…

祈りはいつも同じ方向から来るとは限らない

人間の証明ここにあり的なモーションでアフロアメリカンの式場に現れたジーザスはパトスを更地にして、俺たちを祈った。「祈りはいつも同じ方向から来るわけではない」エマを抱えながら空を飛んだ時、いつミルクをあげればいいのかがわからなかった。しかし…

俺の干しぶどうの夜たち(マイ・ブルーベリー・ナイツ)

『傷だらけの天使』の屋上でバーベキューしたらこんな感じなのだろうか。なんてことを思っていたかは忘れたが、寒さに凍えていたのは確かだった。ちょうちんに照らされ、ホットプレートで焼かれる生きた肉たちは、俺たちが昭和にいることを意味している。ボ…

西風(画像上に)

ビルドアップするために二郎系に行き、同じものや俺よりも少ない麺を頼んだジジイどもを蹴散らすほどの速さで食べ終えた俺は、もはやただの細身ではない。ギラついた目で家に帰ると、弱ったゴキブリがおり、一瞬ひるんだのちホームアローンばりに声をあげた…

ナルコレプシアンとドゥルジアン

夜に除草剤を撒けば、虫に出会うこともないだろうと庭に出た瞬間蠢く何かを見つけ、絶叫しながら腕を振り回した。俺は全ての植物を枯らして、虫を絶滅させたい。この願いは届くことなく、家の裏口で〇〇〇〇に出会った。俺はアメリカンサイコと目が合ったか…

素潜り旬の『LES ANGES DÉCHUS(堕落天使、またの名を天使の涙)』

友人を偵察することに食傷気味になっていた俺は、知人の偵察に切り替えて数日が経つ。もうどこかに消えた人々は皆チノパンを履いていて、俺はこれは綿パンだったら助かったんじゃないか。そう思った。グラシェラ・スサーナが歌うアルゼンチン・タンゴに勃起…

エマよ、パパは素潜り旬だ。

マッキントッシュが出し入れに使われて、ガバガバになってしまった夜の箱に迷い込んだのは、大きなたぬき2匹だったが、アズブカに辿り着いてからは俺たちは理論よりも言葉の連なりを感覚的に意識するようになっていた。トルストイのレフ板を取ると、ただただ…

喜ぼうカタストロフィア逆走

食べ物をミックスするよりも、湖をスイングしている間に、絵を展示することと写真を展示することをフィックスすること。ホルモンバランスが爛れたあとに、短髪の女性に単発だと言ったと言った。フライドチキンは空まで行き、ドローイングは砂で書いた。「す…

素潜り旬のブエノスアイレス(5/11 朗読用テキスト)

お母さんのプッシーから産まれたかも曖昧なポエジーは、プッシャーから授かったのか?右の頬を切り裂けばアポロンの白い粉がふわっと舞い、親愛なる二酸化炭素と反応してキリキリマイ。右腕を切り落とせば、龍の唾液が滴り落ち、レスリー・チャンが死ぬ前に…

スーパー・リッチ・キッズ

俺の心はアラバマにあるが、アラバマに俺の心はない。エマに話はないけれど、エマに会いたい。ケンドリックラマーを耳の穴からアナリーゼするのは、正直しんどいし、チャイルディッシュ・ガンビーノも重たい。俺の中のブラックパンサー党と闘うのは、もうこ…

上の顔を眺める

水で煮た肴のようにブヨブヨしているし、水の中のプール足らしめない。垂乳根もなくソナチネもなく、アルゼンチンタンゴしかない場合、踊るにはふたり必要だが、俺すらここにいない。つまり誰もいない場所を遠くから見ている。そこはGHQが汗をかくことを嫌っ…

ドラッグストア・クアンジュ・ポストカード

味付けの違うパスタを二皿作り、ひとりで平らげることによってエマとYさんに会うこと以外の欲求を満たすことに成功した俺は夜にする野球について考えている。大きさで打席に立ったら、ストレートしか振れないじゃないか。フォームはやがて石になり、頑なに太…

ヒッチコックサッカー文學

汲み上げた水に似た何かは、3月の水に流れて、打ちひしがれて、不気味なほどに煌びやかな水に似た何かの中、これはたぶん、七人の侍に出てくるような農民にしかつくれないのだろう。それが良いことなのか悪いことなのかわからないけれど、俺は商店街を歩いて…

ビーフ・アンド・ヴィシャス。我が友よ、冒険者よ。

いわゆるジェットセットのような人たちがサフランの媚薬的な効果を期待して、ひたすらにリゾットを食べている間、俺はエマをあやしつづけていた。ゲップをさせるために肩に塗ったアロマが、彼らの吐き気を誘発し、媚薬どころではない騒ぎになってしまった。…

Who Killed German Fries?

サイを4匹ずつ縦に並べながら、背の順とはなんだったのかを考え、4列からそれぞれ垂れ流された尿の道筋を辿りながら、飲み過ぎた昨夜のことを思い出す。荒れ狂ったフーリガンにサポーターとしての純粋な喜びを思い出させながら、そもそもフーリガンこそが最…

旧ヤム邸で朝食を(ティファニーの指輪をはめて)

梅田のステーションシティシネマで『レディプレイヤーワン』を観て久々に映画による頭のリフレッシュを体感した後、体幹が狂っているような気がして、そんな時はスパイスを体に入れるしかないと、大好きな旧ヤム邸に行った。海老とブロッコリーのオイル炒め…

エマの世界

子どものために何かを我慢するのは容易いが、子どもの何かを我慢するのは辛い。煙草だって映画だって本だって我慢できるが、エマの初めての〇〇が見れないっていうのは、なかなか辛いものがある。既にいくつか逃していて、それをいちいち気にしていては、ず…