ナルコレプシアンとドゥルジアン


夜に除草剤を撒けば、虫に出会うこともないだろうと庭に出た瞬間蠢く何かを見つけ、絶叫しながら腕を振り回した。俺は全ての植物を枯らして、虫を絶滅させたい。この願いは届くことなく、家の裏口で〇〇〇〇に出会った。俺はアメリカンサイコと目が合ったかのような声を出し、エマのこれからを頭に思い浮かべながら倒れた。


俺は跪きながら、床のイチゴミルクを舐めた。甘く仄かで薄暗い味。知る限りで1番暗いよ。そう言われているかのよう。薄暗さは薄幸であることの隣にあり、俺はあえてそこに近付こうと床のイチゴミルクを舐めたが、それはあまりにもポーズだった。全身の力が抜けるより先に、笑顔が前に来て、竹中直人の極致とも言える笑いながら死ぬ人のようになっていた。洗濯をするという選択をし、夜更かしに繋がるなにかと繋がりたかった。あえて自身を混線させることで、眠らない状態を作り出すこともできるが、あまりにもリスキーで、日中に椅子から転げ落ちるかもしれない。俺は笑いながら死ぬ人を真似るので精一杯である。ナルコレプシーよりも菊地成孔のレクチャーが欲しい。チャントにポリリズムを感じるようになってから、逆にあの場でノレなくなってしまった方々を相手には俺がレクチャーするけれど。それ以外は氏に頼みたい。

「天使に涙は見えるか?天使の涙は見えるか?」
どっちでもいいや。こればっかりは。


f:id:sumogurishun:20180517023509j:plain