帰ってきたエマ
ンンンンンンン ンン
俺の手は愛のジュースでパリパリになり、チケットのモギリをクビになった。
「俺をクビにしたやつは」
ヒナドリとともに消し飛ばしてやったよ。そんなこと気にもしないやつら、俺の事を知りもしないやつらを混ぜて。
「オンダーチェ・フルーチェ・ネガティヴチェーンソー」
セクシーボイスが果てで聴こえた。その声をブラームスの朗読と被せてスピンした。君の消極的な脳みそに、相互理解の先輩がいれば、何かが変わるだろうか。『シグナル』は今日も俺を震わせ、防弾少年団の減装弾が身体を突き抜けていく。サビで半歩遅れる主要人物たち。このオープニング映像は、俊敏な動きができない代わりにオーバーなアクションで立ちまわり、必死さを表現する北村一輝のためにある。
「エマが」