舞うのはいつも俺の方だった

コントロールを失った俺は昇りきる思考とロメロ的パニック、発作と救急車、今年に入ってから、医者の世話になりっぱなしであり、それは今も。である。下腹部はなぜかまだ痛み、さらなる不調を予言しているが、これ以上全てが悪くなることはない。そう言い聞かせている、俺に。俺が。

 

仕事は楽しくやっていたけれど、辞めてしまった。普通の仕事はもうできない気がするし、しないだろう。俺は詩人としてやっていくことにした。そして、ショーケンが死んだ今、映画にも出ようとしている。Yさんは強く、エマは親族の誰よりも元気だ。ただ金はない。仕事をください。俺は今年何がしかの賞を取るんだ。そのためにはマヤコフスキーにおいてのアイツがいる。名前が出てこないけれど、大切なヤツなんだ。笑

 

「すべての大きな」

仕事がなくなった今、ここに本当の虚構を書きつけることが大切なのだろう。ポエジー家族は全員がダンボのような心持ちでいる。つまりは、見せてやれ、飛べ。である。笑 エマはダミ声で「オドウヂァァァァ」と俺を呼び、Yさんを「ヴァアアアアアアアア」と呼ぶ。これはいきなり虚構ではないが、俺のケツに挟み込まれた万葉集から真実だけが書かれたページが抜き取られた時、そこに令和という文字はなかった。