エマとボスと夫人(初宮参りと結婚パーティー)



「美しい」
エマの初宮参りは、すっかり休日カメラマンと化した俺が眩しいほど収めた。そのあとはフォトスタジオで記念写真を。綺麗な格好をしてはしゃいでいるエマを見ていると、俺に似ているなあと思う。目立ちたがりで出たがりだ。

成田屋
名前からして美味そうなこの店が不味かったことは、だいたいハズれない茨木市の飲食店においては異彩を放っている。和食にテンテケテンテンは勘弁してほしい。小梅男優?小梅団夫?だったか、あの辺を思い出させるナチュラルなスベリ膳。

「ビューティフル」
ボスと夫人のパーティーに出かけると満員だった。zanpanoはイタリア語で悪という意味らしいが、そこは悪とは真逆の場所で、夫人は天使のようだ。俺はダブルのスーツを着ていたが、元田中に付いた時点でカバンに放り込み、全裸でサスペンダーをケツに挟んでいるという出で立ちだったもので、皆の注目を集めていた。

「限定ジャンケンの始まりじゃあああ」
そう突然叫んだのは、6月23日に結婚式を控えたボビー・オロロロだった。俺は死にものぐるいで「グー」のカードを集めたが、「グー」の総数が1番少なかったらしく「パー」が1番多かったため、使い所があまりないと思われたが、それに気づいた人たちが「チョキ」を集めて「パー」を蹴散らしたおかげで、俺の「グー」は圧倒的優位に立ち、ビンゴゲームで駄菓子を当てることができた。このビンゴゲームは素潜り旬が自身の二次会で苦肉の策としてひねり出した、ガラガラくじを使わず「数字をただ叫ぶ」という高度な知能戦で、ボスは俺が犯した致命的なミス「自分に関連のある数字は大体小さな数のため、30より上をなかなか言わない」の反省を活かし、夫人は上手に数を言っていた。ちなみに素潜り旬の披露宴の二次会は、ベロベロのボスと結婚式ハイになった素潜り旬がブルースブラザーズ(素潜り未見。笑)に扮して司会を務め、伝説とも言える二次会のスベり方をしたダンディカウボーイズとの合わせ技で、数秒で式場スタッフに司会が変わるというプランナーもびっくりの伝説の上塗りをかました。しっかり者のちなみさんは素潜り旬を反面教師とし、見事に「限定ジャンケン」をやってのけたのである。

ボスがピアノを弾くのを見るのは初めてで、あまりにも出で立ちが格好良かったので、サスペンダーをケツに挟んだ出で立ちの俺は笑いながら泣く竹中直人のようになっていた。

「素潜り旬登場」
もうボスを祝わずにはおれなかった。空席に座るのはいつも俺、素潜り旬だ。

朗読セットリスト
ビリー・ザ・キッド全仕事』(マイケル・オンダーチェ福間健二平凡社)より「チャーリーの結婚式についての箇所」
『愛の合間に(雨傘運動に捧ぐ)』
『SEVEN POETIC FIRE 素潜り旬7つの詩心』

歓迎されて聴いてくれて褒められる。ボスと夫人のためのパフォーマンスでお褒めの言葉をたくさんいただいて、嬉しい限り。スベる気なんて全くしなかった。ただ祝いたかったから。ボスと夫人おめでとうございます!

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