格好つかないことはなんて格好悪いんだろう


格好つかないことはなんて格好悪いんだろうと思うけれど、それは自分の物差しでしかない。エマが振り回した物差しで怪我をする日が来たら、俺の物差しで太刀打ちするだろう。


SBSラジオに週一度周波数を合わせるのは、CMがないから。代わりに気持ちの良い音楽が流れるからである。CMを見て欲しいと思ったことは一度もないから、俺はコピーライターに向いていると考えて半年ほど授業を受けたが、やはりCMが好きな人の考えることが好まれ、CMが嫌いな人が考えるCMは好まれなかった。その筋では評価の高いコピーライターに「君は作家になれ」と言われ、作家まがいのペテン師にはなったが、作家になるにはもう少しかかるかもしれないが、俺はずっとペテン師でも構わないが、言い方はちょっと格好良く道化に変えたい。これは俺の物差しでしかないが、太宰的な道化ではなく、本物の道化を演じること。これである。