ニフレルのアメリカンビーフステーキ家族展望


「気に触れる」
俺が数々の鳥によって喉をやられた時、装苑コラボのインスタレーションは牧歌的だったと思っていたが、本当に牧歌的なのは座っているだけでビーフステーキが運ばれてくる店だった。枚数を聞かれ、3枚と答えると丁度良い大きさのビーフステーキが俺の元に。その後も枚数を答えるだけで運ばれてくる。5枚食べただけでなく、フォーやシンガポールチリクラブ、モナコチキン、タジン、空心菜の天ぷら、秋刀魚のパスタ、ワッフル、プリン、ソフトクリームと多国籍なビュッフェで、ここがニフレルなのかエキスポシティなのか分からなくなっていたが、可愛い女性がいたのでエキスポシティなのだろう。ニフレルで可愛いのは動物だけである(動物を見る娘も可愛いがそれは動物園では副産物だ。と書いたところで動物こそが副産物であり、娘に本質的な可愛さがあるということに気づいてしまった。笑)。


ニフレルに行って動物を見て、エキスポシティで買い物をし、夜ご飯を食べる。とてもファミリーだ。なんてファミリーなのだろう。このファミリールートはなんだろう。ああそうか、幸せの通り道なのか。俺は「バイカラー・ドッティバック」と呟き、今来た道をそのまま真っ直ぐ走り去った。エマを抱え妻の手を引いて。

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