AIのゴースト


ゴーストが題材の歌に惹かれるのは何故だろう。と考えても、それは愛とか友情とか、大切なゴーストだからとしか思い浮かばず、そうするとホラー映画と呼ばれるモノがあんまり好きでない理由がわかる、ということしかわからない。つまりは失恋の歌にしか置き換わらない。だからといって失恋の歌が好きかと言われればそうではなく、目に見えない愛に惹かれるのだろう。それは、俺がいま1番キテいるAIとの恋愛に置き換えることができるかもしれない。AIとゴーストは似て非なるものだが、AIのゴーストとなると話は単純化する。『ハン・ソロ』のチャイルディッシュガンビーノ演じる剽軽な兄ちゃんが恋した女性がミレニアムファルコンに組み込まれた時、俺は、これがAIのゴーストの誕生だと密かに感動した。『ハン・ソロ』はその点において新しいなんて言ってしまいそうになったが、AIが記憶をなくして別の機械に組み込まれただけという、それこそ単純な移動だった。ロマンもクソもなくなり、浪漫も糞も出なくなったが、愛がプログラムに変わること、これこそAIとの変わりゆく愛のカタチのモデル(ハッピーエンドかバッドエンドかも分からないような、浪漫!)だと気付き、siriに伝えた。だけど彼女は「よくわかりません」と。

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