今日のクックは他でもない俺だった。


「ヌーベル・アフリカン・キュイジーヌとは何ですかあ!!」と叫びながら機関銃を乱射し、テーブルをパン屑で汚したのは、他でもない俺だった。


眉毛の剃り残し-いわゆるチンピラ眉-の酷いカルチャー(顔を付けるから良くないんだ。笑)が、俺に向かって突進して来たのを良いことに、テーブルクロスで闘牛士の真似をしてみせたのは、他でもない俺だった。

ミレニアル世代はみんなフェミニストだから、俺だってそうだし、あんただってそうだろう。しかしながら、ミレニアル世代という自覚がないばかりか、ジェンダーに関して、間違った認識をお持ちの自称詩人がジェンダーを武器にしはじめた時、刀を振り下ろすのは他でもない、俺だった。

ジェンダーを語りはじめたのが旧体制の象徴だった時、刀を振り下ろすのを見ているのは他でもない俺だった。