エマとモグ・リー怒りの鉄拳


アイデンティティとは拳のことさぁ」
久々に外食を3人でとろうと回転寿司へ行くと、向かいのオバさんがエマを見て声をかけてきた。何ヶ月かと聞かれ、4ヶ月と答えると「あらまあ、大きいわねえ。肥えてるねえ、よちよち」などと言う。笑 エマはどんどんデカくなっているが、俺のブルースリー遊びで鍛えられているのだろう。オバさんに触れられた瞬間、肩と拳を震わせ「グゥゥゥゥウゥゥ」と呻いた。オバさんは実は男だったから、俺がヌンチャクでシバいておいたのがディナーの話だ。


「敷地内でこの人だけが強い」
『ドラゴン怒りの鉄拳』
『ドラゴンへの道』
を見ながら筋トレをしているが、どうも顔真似だけが上手くなっている気がしてならない。筋肉がつかず物真似が上達していき、日焼けも相まみえて製氷工場で働くタイ人のようになっている。このままではヌンチャクまでも買ってしまいそうだが、それこそ『マルチュク青春通り』になり、暴力を振るうどころかギターの弾き語りをはじめるだろう。そう、弾き語りのアルバムをweb上に垂れ流したりしそうになる。それはよくない。やるべきことは今は他にある。身体を鍛えたり、東京で展示するための作品を作ったり!

ブルースリーの映画の事はブログにまとめて書こうと思うが、ラストが肝である。どうせ知ってるだろうからネタバレを気にせずに書くと、ブルースリーが監督しない二作は、どんだけ強いブルースリーも最後は捕まるという、監督の理由なき反抗にうんざりさせられたのか、監督を手がけた一発目は捕まると見せかけて捕まらない。ただそのせいでブルースリーは強いまま。前者は人を殺したから捕まるよね。という当たり前の事を美化せずにそのままやっただけなのだが、後者はただ目的を遂行して去っていく殺人鬼でしかなく、正義として描いた自分が実は悪となっているという、自分じゃない監督が描いた自分になってしまっている。そりゃあ早死にするだろうなあだなんて思ってしまう(原因が何かは詳しく知らないが、なんであれ自身の監督作がこんな結末じゃあ…)。あと『燃えよ、ドラゴン』『死亡遊戯』を観るのが楽しみで仕方がない。とまあ『死亡の塔』も観ておこう(『グリーン・ホーネット』も買うだろう。笑)。

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